1.画廊の選び方
画廊には、大きく分けて2種類あります。

企画画廊 画商が経営している場合が多く、その画廊が扱う作家の企画展や常設展でコレクター向けに販売することによって成り立っている。
貸画廊 画廊のスペースを有料で貸し出すことによって成り立っている。
※貸画廊を並行して行っている企画画廊もたくさんあるが、扱う作品の傾向が決まっている場合が多い。


ここでは、画商や画廊に作品を売り込む場合ではなく、自己責任によってスペースをレンタルして開く個展の場合の画廊の選び方について説明します。

1. 発表したい作品を決めましょう。
  画廊の会場設備や広さによって、展示できる作品が変わってしまいます。
会場を決めてから発表する作品を決めるのもよいでしょうが、まずは発表したい作品がどのような作品なのかを自分の中でイメージしましょう。
2. 開催したい場所を決めましょう。
  どの辺りで開催したいかをよく調べて決めましょう。どんな人に見てもらいたいか、どういう目的の個展なのかを、自分の中でしっかりと決めて場所を選びましょう。
貸画廊でも扱う作品の傾向があるので、画廊の傾向を把握して場所を選定する必要があるでしょう。
3. 開催時期を決めましょう!
  おおよその開催時期を決めていなければ、画廊を探し歩き、良い場所が見つかったとしても、契約できません。
また作品が出来上がっていないのに会期が迫るということにもなりかねません。
予約は画廊によって様々ですが、開催時期の約1年前が基本になります。
4. 予算を組みましょう!
  作品の制作費、会場代、額装代、宣伝用の案内状作成費や発送費、作品の運搬費の他、パーティーを開く場合はそのパーティー費用、会期中のお茶代などが必要になります。
開催する画廊を決めてからでないと、正確な予算は立てられませんが、概算でもイメージしておきましょう。

自分の足で歩いて、実際に自分の目で見て、その画廊の広さや空間のイメージを確かめましょう。
どのくらいの大きさの作品まで、搬入出が可能かを確認することも大切です。
貸画廊でも、展示している作品に傾向があります。気に入った画廊があれば、その画廊で過去にどんな展覧会が行われたかを調べてみましょう。
画廊の人と率直に諸条件について話しあってみましょう。
特に作品が売れた場合の取り決めは、事前にしっかりと行いましょう。


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