和紙の膠が乾いた後、白亜原液により第1層を塗ります。板の裏から白亜を塗り始め、側面を塗り、割箸の上に前面を上にして置きます。 |
次に前面を塗るときは、手際よく気泡を残さぬようにします。気泡が生じた場合は、指の腹でこすりつけ完全に塗り残しや気泡をなくします。多少のハケ目は気にしなくてもだいじょうぶです。 |
第1層と同じ白亜液に水を少量加え、やや薄い白亜液を作ります。タップリと白亜液を画面にのせ手際よく引き伸ばします。下層が剥げてこないよう微妙な力加減が必要です。
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第5層ないし第10層まで白亜を塗り重ねます(薄塗りの場合3層でよい)。上層の塗料ほど水を加えて薄めて使用します。 |
乾燥を待つときは、割箸等を支持体の下に置き、通風をよくするとともに机面と支持体が台に着かないようにしておきます。 |
最終層が生乾きの状態で水刷毛により表面をならし、軽く支持体を落として平らに整えます。
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※短時間の講習会では、濃度の濃い白亜液(原液に近い)を使用して3層程度で仕上げます。亀裂や気泡の危険性が高まりますがとりあえずテンペラ絵具をのせる為の支持体としては十分効果を発揮します。 |
※表面の磨きまでには一昼夜乾燥させます。充分に乾燥していないとサンドペーパーによる磨きに耐えられません。
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