第7回 京都ダンスアカデミー開催

8月10日から8月26日まで、京都芸術センターで「第7回京都ダンスアカデミー in Summer」が開催されています。8月26日14:00〜は成果発表が行われます。
「京都ダンスアカデミー」は1997年から、毎夏、京都サマーダンスアカデミーを開講し、現在の日本のダンス教育に不足している部分を補うため、2週間にわたる集中講座を実施しています。
この京都ダンスアカデミーから巣立っていった2名の若いダンサー(※下の「京都ダンスアカデミー」プレスリリース抜粋参照)を迎えて、8月26日16:00〜は記者会見も行われます。


「京都ダンスアカデミー」の主張

日本では体育教育としてのダンス講座は設けられているものの、アートとしてのダンスを教える機関は設置されていません。
人間そのものの表現と人間が持ちうる感性との融合をもって、全身で訴えるダンスであればこそ、体力はもちろん、精神力、柔軟性を養い人間性を向上させることが必要です。
にもかかわらず、現在のいわゆるダンス教育においては、その芸術としての追及においても、ダンスの技能においても、形式的要素が多分に多く、また感覚的技量を深め広げるための支えとなる理論分析の方法が不十分です。
さまざまな体験を認知し、身体で表現すると同時に言語化・意識化することによって独自の感性が開いていきます。
また明確な身体感覚を身に付けることによって、身体の可能性、体と自分自身との関わりが鮮明になってきます。
この結果、ダンスを通じて訓練され、開拓される自然治癒力が育てられるのです。
欧米ではダンス・ムーブメント・セラピーとして、心と体のセラピーが確立されており、ダンス教育のカリキュラムにも加えられています。
日本においては、このような点を踏まえたダンス教育が不足しています。


※「京都ダンスアカデミー」プレスリリース抜粋

〜京都から世界へ―二人の少女がドイツの大学へ飛び級入学〜

京都出身の井ノ元藍さん(15歳)と山下智子さん(17歳)は、それぞれ今年、ドイツの大学を受験し、見事に合格を果たしました。
井ノ元藍さんは6歳から、山下智子さんは9歳から、京都市内にある「マリ子ダンスシアター」でダンスを習い始めました。
ダンスに対する二人の思いは強く、1997年から毎夏開催されている「京都ダンスアカデミー」に参加し、アメリカ、フランス、ドイツから招聘された講師のレッスンを受けるようになりました。

「京都ダンスアカデミー」は、従来の日本におけるダンス教育を批判的に分析し、確実なテクニックに基づいた世界に通用する舞踏言語を持ったダンサーを育てようとするもので、2001年からは夏と冬の年2回、講座を開いています。
京都ダンスアカデミーの受講を通じて、井ノ元さんと山下さんはダンスへの思いをさらに強くし、2001年の夏、ベイツ大学(アメリカ、メイン州)で毎夏開かれているベイツ・サマーダンスフェスティバルの一部門で、三週間にわたって開催される「ヤング・ダンサーズ・ワークショップ」に参加しました。
アメリカ全土から13歳〜17歳までの若いダンサーが参加するこのワークショップで経験した同世代のアメリカ人との交流は、二人には大きな自信となり、ダンサーとしての将来を考える大きな転換となりました。

山下さんは、2001年11月、ドイツのギムナジウム(大学入学資格を取るため、10歳から19歳までの子どもたちが在籍する学校)では唯一ダンス科を持っているエッセン・ヴェアデン・ギムナジウムのダンス科の試験を受けました。
2002年4月、京都の市立中学校卒業後、同ギムナジウムに単身留学しました。
そして、1年3ヵ月後の2003年7月、同じくエッセン市内にあるフォルクヴァング大学ダンス科に合格しました。
井ノ元さんは、京都ダンスアカデミーの講師として来日していたケルン音楽大学ダンス科の教授よりケルン音楽大学への受験を勧められました。
京都の市立中学校を卒業した今年6月、ケルン音楽大学ダンス科に合格しました。
フォルクヴァング大学は、ピナ・バウシュ、ラインヒルト・ホフマン、スザンネ・リンケを輩出した大学で、現在ではドイツを超えて、ヨーロッパ、世界各国から将来を有望視された若手のダンサーが学ぶ大学です。
ケルン音楽大学ダンス科は、ケルン・ダンスインスティトゥートを前身にした大学で、ドイツで最初のモダンダンスカンパニーであるケルン・タンツフォールムとも深いつながりを持った大学です。

日本でも、飛び級の制度が千葉大学、名城大学などいくつかの大学で導入され始めていますが、若い人々が自分の将来を自らの夢と特性にしたがって築くという視点から、ドイツの大学入学を飛び級で勝ち取った二人の選択を紹介しました。


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