「もう少し細く描いて」
 〜パソコンがデッサン助言〜

掲載:日本経済新聞
日付:平成14年7月2日朝刊

 システム開発のロット(和歌山市、岩倉恒行社長073-476-5600)は和歌山大学システム 工学部の研究グループと共同で、鉛筆で描いたデッサンの修正点を教えるシステムを開発 した。絵をデジタルカメラで撮影しパソコンで取り込めば、音声や文字で助言する。パソコンで絵を描くシステムは多いが、絵の基本であるデッサンを教える機能は珍しい。
 新システムでは、デッサン対象を利用者の目の位置からデジカメで撮影し、パソコンに取り込む。画用紙に鉛筆で描いたデッサンも同様にパソコンに取り込む。対象からは形状が、デッサンからは構図がそれぞれ記憶される。
 その後、利用者の目の高さや利用者と対象との距離を入力すると、音声と字幕で実物との 相違点などを指摘し、改善方法を助言する。
 例えば、ビールジョッキを対象にした場合、デッサンしたジョッキの幅が太すぎれば 「あなたの位置からだとそれほど太くみえないはず。もう少し細く描いてください。」などと 写実的な描き方を教える。その際、コンピューターグラフィックスも使い、評価・助言をわか りやすくした。
 小中学校などでの利用を想定。7月2日には和歌山市内の小学校で、新システムを使った授業を開く。
 今後、音声を滑らかにするとともに陰影の付け方も指導できるように研究を継続し、来年中にも商品化する予定。
〜『アートなび』編集部手記〜
  ソフトウエアでの学習も様々な分野で発展しているのでしょう。この教材が、表現する自由や喜びを子供たちに教えることができる教材になり、決して画一的で創造性を奪う事のないような商品になって欲しいものです。

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