国立国際美術館 大阪・中之島に新築オープン
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国立国際美術館が大阪・吹田市の万博公園から大阪市北区の中之島に移転し、11月3日にオープンします。 大阪市立科学館の敷地の下に建設される、世界的にも大変珍しい完全地下型の美術館です。 大阪市内中心部への移転によって、都市型の美術館として現代美術の普及に努め、入館者の増加も期待されています。 国立国際美術館は1970年日本万国博覧会のために建設された万国博美術館を利用し、77年に開館しました。 立地条件や、建物の老朽化、収蔵庫の狭さなどから移転計画浮上し、93年に大阪市内への新築が決定しました。 世界でも珍しい完全地下型の美術館となったのは、地下に建てれば賃借料が安いことから決定しました。 設計はアメリカの建築家シーザー・ペリが担当しました。 地上にある竹の生命力を表したエントランスゲートを入ると、建物は地下は3階まであります。 地下2階の常設展示室、地下3階の企画展示室など4室ある展示室、その他講堂やミュージアム・ショップなど延べ床面積は1万3482平方メートルになります。 国立国際美術館は戦後の現代美術を中心に作品を収集、展示する美術館で、ミロの「無垢の笑い」、高松次郎の「影」など約5千点をコレクションしています。 今年1月18日に閉鎖した旧館では、27年の間に181の企画展が開かれ286万人が鑑賞に訪れましたが、2000年には37万人だった入館者は01年には11万8千人、02年には5万人に落ち込んでいました。 新館開館後は旧館時代にはほとんどなかった新聞社との共催による大型企画展を開催によって、多くの入場者が期待されます。 一方で、来年1月18日からの「中国国宝展」開催中にも、小企画で「オノデラユキ写真展」を開くなど、「1年を通して常に現代美術の作家を紹介する方針」(同館研究員平芳幸浩氏)ということです。 新しくなる国立国際美術展に足を運んでみてはいかがですか?
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